連載第二回:生活リズムの安定

🌞生活リズムが整うと、心も体も安定する

―「早寝早起き」の前にできること―

こんにちは。ぽかぽかステップことばの鈴木です。

前回は「日常生活の自立」についてお話ししましたが、今回はその土台となる**「生活リズムの安定」**についてお伝えします。

🕰️「生活リズムの乱れ」はなぜ起こる?

「夜なかなか寝てくれない」「朝起きられない」「食事の時間がバラバラ」

――多くの保護者の方が抱えているお悩みです。

発達に特性のあるお子さんの中には、

  • 体内時計がうまく働きにくい
  • 睡眠や覚醒のリズムが不規則になりやすい

といった傾向が見られることがあります。

また、感覚の過敏さから寝つきが悪くなったり、切り替えが苦手で「まだ遊びたい!」という気持ちを抑えられなかったりすることもあります。

生活リズムが乱れると、日中の活動に集中できなかったり、情緒不安定になったりします。

逆にリズムが整うことで、お子さんの心と体が安定し、日々の活動がスムーズになるのです。

 

🌅まずは「朝」から整える

生活リズムを立て直すとき、多くの方が「早く寝かせなきゃ」と考えがちですが実は、最初に取り組むべきは
「朝、決まった時間に起こすこと」です。

たとえ前の晩が遅くても、眠そうでも、毎朝同じ時間に起こすようにしてみてください。

最初はぐずるかもしれませんが、ここが踏ん張りどころです。

朝の起床時間を一定にすることで体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につなががっていくでしょう。

つまり、「早寝早起き」ではなく 「早起き早寝」 がポイントなのです。

🍽️3食の時間を「守る」ことがリズムの要

次に大切なのが、食事の時間を一定にすることです。

朝・昼・夕の食事を、できるだけ毎日同じ時間に。

お子さんが「お腹が空いていない」と言っても、少量でもよいので食卓につく時間をつくってください。

食事のリズムは、体内時計を整える大切な要素です。

決まった時間に食事をとることで、1日の流れに見通しが持て、お子さん自身も安心感を得られます。

☀️太陽の光は、最高の味方

朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びる。

日中は外で過ごす時間を作る。

太陽の光には、体内時計をリセットし、夜の眠気を促すホルモン「メラトニン」の分泌を整える働きがあります。

極端に暑い時間や寒い時間は避けて意識的に外に出る時間をつくりましょう。

🏖️保護者の方におすすめ:砂遊びの力

外遊びの中でも特におすすめなのが
砂遊び です。

砂遊びにはこんなメリットがあります👇

  • 太陽の光を浴びながら歩く、しゃがむ、立つなど適度に体を動かせる。
  • 砂の感触で感覚統合が促される。
  • 集中して遊ぶことで心地よい疲労感が得られる。
  • 手首の使い方や指先の力などが自然と身に付く。

そして何より、夢中になれること。

この「没頭体験」が心を満たし、夜の良質な睡眠へとつながっていきます。

公園の砂場でも、お庭でも構いません。

お子さんのペースで、自由に砂とふれあう時間を大切にしてみてください。

🌙焦らず、少しずつ

生活リズムの改善は、一朝一夕ではできません。

最初の1〜2週間は大変かもしれませんが、諦めずに続けてみてください。

2〜3週間たつ頃には、変化が見えてくることが期待できるかもしれません。

  • 朝の目覚めが良くなる
  • 夜に自然と眠くなる
  • 日中の機嫌が安定する

そうした小さな変化の積み重ねが、お子さんの「できること」を増やし、自己肯定感につながっていきます。

生活リズムが整うことは、お子さんの成長と自立への大切な第一歩です。

 

💬次回予告

次回は、「朝の支度をスムーズにする工夫」についてお伝えします。お楽しみに!

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この記事を書いた人

ぽかぽかステップこ・と・ばの児童発達支援管理責任者。
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